鼻の毛穴の美しさ「美鼻」は永遠のテーマです。
まちこ皮膚科クリニックでは、毎日、府中市で、毛穴の汚れについて考えています。
私が中学生の頃、芥川龍之介の「鼻」を読んで感動したことを思い出しました。
京都のある僧侶の鼻が上唇の上から顎の下まで垂れ下がっていて、
お粥を食べるのにも一苦労。長い鼻を弟子が板で支えて持っている間に
食べる。弟子がくしゃみをして鼻をお粥に落とした話は京都中の噂になってしまいます。
僧侶はこの長い鼻のために、自尊心を傷つけられ続けていたのです。
ある時、弟子の僧が医者から鼻を短くする方法を教わって来たので、弟子の僧とやってみました。鼻だけ熱湯で蒸しても痛くなく、ノミにくわれたようにむず痒く、弟子にその鼻を
足で踏んでもらうと、むず痒いからかえって痛いよりも気持ちがいい。やがて粟粒のようなものが鼻へ出てきて、鼻の毛穴から鑷子で脂を取っていきます。これが一通り済んで、また鼻を茹でると鼻が短くなっていました。
お話しはこの後が重要なのですが、私はここまでで感動してしまいました。
中学生の頃、おでこには膿みをもったニキビがあり、引っ掻いたり、潰したり、
鼻は毛穴が汚れていて、「イチゴ鼻」と学校ではからかわれておりました。
この本を読んで、私もやってみようと思いました。
さすがに熱湯ではやけどするくらいは分かっていましたので、蒸しタオルで
毛穴を開き、毛穴に詰まった面皰(めんぽう)を爪で押し出したのです。
とても痛くて、次の日には真っ赤な鼻になっていて、学校に行くと
「赤鼻」と呼ばれてまた大笑いになりました。
約20年前からケミカルピーリングが始まり、毛穴の汚れの掃除ができるようになり、
レーザーフェイシャルで毛穴を引き締める効果のあるレーザーに出会えました。
それでもやはり、日常にお化粧をすれば、毛穴はつまり、汚れが目立ってきます。
日常では開いた毛穴を収斂させて、引き締めなければまた汚れが詰まってしまいます。
ビタミンCとEの入ったローションやフラーレンの入ったジェルで汚れを取った後は
引き締め効果のあるMDCEローションやMDCジェルクリームを使うようになりました。
そして2018年からはピコレーザーが、まちこ皮膚科クリニックに入り、ピコフラクショナルレーザーの施術を受けて、毛穴が少しずつ小さくなってきました。
毛穴の収斂にはイオン導入も有効なので、エンビロンのイオン導入もお勧めです。
ピコフラクショナルは麻酔のクリームをしてから、レーザーを当てて、1日から2日は
顔が赤いですが、少しお化粧を厚くすればそれほど目立ちません。2ヶ月おきに10回位かかりますが、少しずつ改善されます。
それでもさらに、綺麗な毛穴!美鼻!を目指して日々勉強する毎日です。
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